宮古島にあるJAおきなわの農作物直売マーケット「あたらす市場」で、「ピタンガ」というカボチャの形をしたプチトマトみたいなかわいい果実を買ってみました。
ピタンガとは
フトモモ科の常緑低木で、原産は南米の熱帯地方です。別名としてスリナム・チェリー、ブラジリアン・チェリー、カイエン・チェリーなどとも呼ばれているようです。和名ではカボチャアデクやタチバナアデクと呼ばれているそうです。
食べごろ
緑色からだんだん赤に熟してくるのですが、オレンジ色の状態では、苦みとえぐみや松脂のような臭いがあるそうです。赤くなってくると甘くなってくるので、赤く熟して甘さが増してからが食べごろです。くせがあるのでそのまま食べるのはあまり好まない人も多く、ジャムやジュースなどに加工することが多いそうです。
果実の特徴
果皮が柔らかくて痛みやすく保管には向いていないため、あまり流通していないようです。だから地元の市場でしか買う事ができないのですね。
実は傷みやすいのですが、木は意外と熱帯地方の植物ですが意外と耐寒性が強く、病気や害虫にも強くあまり手間がかからないそうです。水はけが良く日当たりの良い場所だと育ちやすく、冬は室内に置けば南国でなくても冬越しできるそうです。以外と南国でなくても育つので、ピタンガが好きなら家で植えてみるといいですね。
栄養効果
栄養価が高く、ビタミンCやマグネシウムやカルシウムなどが多く含まれていて、真っ赤な果実は「血の鎮静剤」と呼ばれ女性ホルモンの分泌を活性化させるそうです。ピタンガの葉のお茶は、肝炎やリウマチの予防効果があるそうです。
果実の味
見た目はアセロラにも似ています。まずこの上にあるへたを取って、真ん中を包丁でカットして中をみてみました。
画像がピンボケしていてわかりにくいですが、黄色っぽい種が一つ入っています。
味は南国のフルーツっぽい香りで、ほんのり甘く酸味が結構あります。苦みやえぐみや松脂のような臭いがすると言われているようですが、わたしが食べたのは熟していたからか、ぜんぜんそんなことはありませんでした。感覚ではパッションフルーツの味になんとなく似ているかなあと思いました。
もう少し甘みが欲しいと思ったので、はちみつをかけて食べたらおいしかったです。
最後に
ピタンガの味は好き嫌いが分かれるのと、果皮が柔らかくて痛みやすく流通できないのもあり、日本ではあまり知られていないようです。わたしも知りませんでした。個人的には今回食べたピタンガはけっこう好きでした。今度は違う生産者さんのピタンガを食べて、味を比べてみたいと思います。
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